CQ出版社で販売している人が乗れる電動カートのキットです.鉛バッテリで30分以上走れます.

キットは主に,車体モータモータ・ドライバの3つで構成されます.

★CQブラシレス・モータ(200Wクラス)

 モータは,銅線を手巻きして作ります.半日程度で製作できます.詳しくはこちら

★インバータ・キット2(含マイコン・ボード)

 モータ・ドライバはプリント基板に抵抗やコンデンサをはんだ付けします.半日程度で製作できます.制御用マイコンはSTM32F302R8を使っています(マイコンとしてV850を使っているインバータ・キット1と互換性はありません).詳しくはこちら

★カート車体

 車体の組み立ては,大人一人で約1日かかります.

全部で2日程度でカートを組み立てられます.

なお,★印の付いたものはCQ出版社から購入できます.ざっくり一式揃えますと,40万円弱掛かります.

詳しくはこちら

●車体の組み立ては誰でもできるの?

 はんだごてや,ドライバやスパナなどの一般的な工具をご用意ください.特別な工具や技術は必要ありません.少し広い場所があれば誰でも組み立てられます.


●組み立てにはどんな工具が必要?

 組み立てに必要な主なハンドツールは次の通りです.

・スパナ

13mm×2,11mm×1,10mm×2,8mm×2,7mm×1,5.5mm×2

・六角棒レンチ

6mm,5mm,4mm,3mm,2.5mm

・プラス・ドライバ, ・ニッパー, ・メジャー, ・はんだごて, ・はんだ, ・ラジオ・ペンチ・, タイヤ空気入れ(英国式バルブ), ・鉛バッテリ用(12Vor24V対応)充電器

●カートを作った後はどうするの?

 EVカートを使ったエコラン・レース(主に航続距離を競う)を筑波サーキットや,袖ヶ浦スピードウェイで行っています.

 GPSやカメラを搭載して,自動運転用車両のベースとしての使用する方もおられます.

 Interface編集部では,ラジコン化して遊んでいます.

●オシロスコープは必要?

 キットを組み立てて,カートを走らせるのにオシロスコープを使う場面は無いと思います.

 デバッグや,性能のチューニングを行う場合は,オシロがあると便利です.

●プログラミングの知識は必須?

 マイコンでモータに与える電流を制御するので,マイコンのプログラムは必須です.

 ただし,付属のサンプル・プログラムを使えば,自分でプログラムを組まなくてもカートを走らせることができます.今後も色々な仕様のプログラムを公開していく予定なので,プログラムを入れ替えて違いを試すことができます.プログラムの書き込み作業は,マイコン・ボードをUSBケーブルでパソコンにつないで,Windowsでドラッグ&ドロップするだけです.

●EVカートで何が学べるの?

  • DCブラシレス・モータの構造,回転原理,コイルの巻き方による特性変化
  • モータの駆動回路(モータドライバの仕組み)
  • モータの回転制御プログラム(矩形波駆動,正弦波駆動,ベクトル制御)
  • カートの制御プログラム[アクセル・ワークの制御(PI制御,トルク制御,速度制御)]

●みんなはどんな道具を使っているの?

1:パソコン

 ブラシレス・モータの制御用プログラムを変更するためにパソコンが必要です.ソフトウェアの開発環境はウェブ・ブラウザ上でも実行できます.パソコンに必要な処理能力はウェブ・ブラウザを実行できる程度です.

2:オシロスコープ

 開発に必須ではないですが,モータやMOSFET駆動用の電流波形や,ドライバICへの指令を見るためにオシロスコープがあると便利です.高速な波形を観測するわけではないですし,精度も必要ないので簡易的なものでも大丈夫です.

3:バッテリ(予備も)

 カートの電源として最もポピュラなのは,12Vの鉛バッテリを2個直結したものです.UPSなどで利用されている密封型のものが使いやすいです.秋月電子通商さんなどで購入可能です.
 1セットのバッテリで,大人が載っても30分程度の連続走行が可能です.

4:安定化電源

 実験するときは,いちいちバッテリの準備が大変なので安定化電源があると便利です.レース用にバッテリを充電する場合も,満ち満ちまで充電するためには安定化電源の利用が必須になります(一般的な車用の充電器では8割程度しか充電できない).