インバータ・キット2がArduino Uno R4に対応

 CQブラシレスモータを駆動するための電子基板インバータ・キット2は,標準では制御用のマイコンとしてNUCLEO(STマイクロ)を搭載しています.ここに,NUCLEOの代わりにArduino Uno R4を搭載できるようになりました.

●使うハードウェア

変換基板

 マイコンボードArduino Uno R4の他に,変換基板を使います.生基板(部品を装着していない基板だけの状態)製造用のガーバーデータはこのページからダウンロードできます.筆者らはJLCPCBで製造しました.

 生基板はCQ出版でも配布予定です.

ミニカートをArduinoで使う基板

はんだ付け

 生基板に対して,抵抗,コンデンサ,レギュレータ(5V生成用)をはんだ付けします.

 抵抗やピンヘッダなどの部品をはんだ付けした変換基板の写真を下に示します.

コンデンサは,SMD or リード付き好きな方を使えるように両パターンを用意した
インバータ・キット2に接続するためのNUCLEO互換のピンヘッダ

変換基板の電気図

 電気図を下に示します.

BoM

 変換基板に実装する部品リストを下に示します.いずれも,一般的な物なので,秋葉原のお店や通販で購入できます.

型式・仕様部品 [Device]シンボル個数 [Unit]秋月品番
Arduino Uno R4制御用マイコン・ボード1118114
1/4W 4.7K Ohm 5%リード付き抵抗器R1~R66125472
2 × 40 ピン・ヘッダダブル・ピン・ヘッダ(折って使用)1C-00082
1 × 40ピン・ヘッダピン・ヘッダ(折って使用)1C-00167
AZ1084CD-5.0TRG15VレギュレータIC11117599
10uFコンデンサ(SMDも可)C41108155
22uFコンデンサ(SMDも可)C21108156
0.1uFSMD 積層セラミック・コンデンサC1, C32113374

 Arduino Uno R4と変換基板を組み合わせた状態を右に示します.この状態で,NUCLEOの代わりになります.

装着した状態

 インバータ・キット2のNUCLEO(白いボード)を取り外し,変換基板,Arduino Uno R4の順に差し込んだ状態を右写真に示します.

 Arduino Uno R4は上下逆さま(下向き)に取り付けます.組み立てた状態(運用時)でも,USB Type Cコネクタにアクセスできるので,そのままソフトウェアを書き換えできます.

Arduino Uno R4を取り付けた状態

●ソフトウェア

 Arduino Uno R4に書き込むソフトウェアは,Arduino IDEでコーディングおよびコンパイルできます.120°矩形波駆動のサンプルをこのページからダウンロードできます.

 標準のNUCLEO使用時とは,モータの挙動が変わります.アクセル全閉時のボリュームの値などを実車両に合わせて調整する必要があるかもしれません.Arduino IDEでスケッチを開いて,定数を調整してください.

●ダウンロードデータ

 Arduinoスケッチ

 ガーバーデータ(プリント基板製造用データ)

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